自作小説

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約束の日

「夏休み前に二者面談をする。その時までに進路をしっかりと決めておけよー」 先生の言葉に、教室は騒つく。 僕の周りでは、不安を共有するようにお互いの進路について語り合っていた。 そして、僕も紛れも無くその一部だった。 「秋...
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新しい君と

あれから何度も美月のお見舞いに行こうとした。 ……だが、結局僕は一度も病院に顔を出すことはなかった。 ……現実を知るのが怖かった。 そんな風にくすぶっている内に、夏休みは最終日を迎えた。 だからと言って特に感じること...
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邂逅

自宅に戻ってきた僕には、思わぬ客人がいた。 「……あなたは」 「坊主、大きくなったな……」 客人とは、僕の両親を轢いてしまったトラックの運転手だった。 「どうしても充ちゃんに会いたいって言うからねぇ。待っててもらったんだ...
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彼女の本心

高校に入って二度目の夏休みは、残り一週間ほどに差し迫っていた。 僕は、美月の家に向かっていた。 彼女のお母さんに、全てを話さなくちゃいけないと思った。 ……あの日、海で眠ってしまった僕たちは、警察のお世話になることとな...
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新月の夜に

僕たちは海にいた。 現在時刻は二十二時。 どうしてこんな所に来たかというと、美月が突然海に行きたいと言い出したからだった。 正直な話、こんなことしてる場合じゃないというのは分かっていた。 やるべきこと、優先すべきことが他...
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倒れてしまった美月は、未だに目を閉じたままだった。 僕たちは、秋月さんの家にお邪魔していた。 ……結局あの後、女は目的を果たしたのか僕たちの前から姿を消した。 そして、僕たち三人だけが取り残された。 すぐに美月を病院に連...
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真実

物語の余韻に浸り、私はボーッとしていた。 私はいつまでここにいるんだろう……? ふと、そんな疑問が頭を駆け巡った。 それと同時に、私は突然背後から声をかけられた。 「ついに、全てを知ってしまったのね」 「あなたは…...
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無慈悲な結末

少女の物語は終わりを迎えようとしていた。 ふと周りを見渡してみたが、やっぱり私以外には誰もいなかった。 ここには私しかいない。 他の誰にも踏み込めない、私だけの場所。 しかし、それは同時に私がこの世界に隔離されている事を...
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ザンコクな世界

スクリーンから流れる映像は、一人の少女の物語だった。 そして、この物語にはまだ続きがあった。 それは私一人を置き去りにして、無慈悲に進んでいく。 「お母さん。私、友達を助けられなかった……」 「一体、何があったの……...
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結ばれない空

ここはどこだろう? 私は自分がどこにいるのか分からなかった。 まるで宇宙空間にいるようだった。 全身の感覚は消え、無重力空間に一人漂い続けている。 そんな空間で、私は一人スクリーンを眺めていた。 その映像はモノクロ...
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